「血液がドロドロ」と言われたらすべきこと
病院で血液検査をして、先生から「血液がドロドロですね、気をつけてください」と言われたら、なんだかとても気になってしまいますよね。
血液がドロドロということは、身体全体に巡っている血液に問題があるということで、身体のどこかしらで、大きな影響を及ぼしかねないと言われたのと同じですから、不安に思ってしまいます。
血液がドロドロになる原因は、大きく2つ
1) 血漿の中の糖やコレステロール、中性脂肪が増える
2) ストレスなどで、活性酸素が増え、血小板が固まってしまう
怖いのは、血管がつまったりして、血が流れにくくなると、動脈硬化や心臓病につながることです。
では、血液がドロドロを改善するためにはどうすればいいのでしょう。
一般的に言われているのは『水』を飲めば血液がサラサラになると。
その理由は、水を飲むことによって血液中の液体成分が増え、単純に血液が流れやすくなるからです。
水を飲めば全て解決なのか?
水をたくさん飲むという行為は、年齢を重ねるととても危険なアドバイスとなります。
血液がドロドロになるケースも、年齢を重ねていく中で多くなってきますから、もし、このアドバイスをそのまま受け入れて、水をたくさん飲めばいいと思って、たくさん飲むと、身体に別の負担をかけることにもなりかねませんので、注意が必要です。
何故、水をたくさん飲むと危険かと言いますと、漢方的には、老化は腎の臓から始まると言われているからです。
腎臓は、身体の中の余分な水分と、いらない老廃物を濾過する働きをしています。
どんな人でも若い時と違い、腎臓も年齢を追うごとに機能が低下していきます。
水をたくさん摂取すれば、腎臓は多忙になる
たくさんの水を飲めば、それだけたくさんの水を濾過する働きをしなければなりませんので、腎臓にとっては大きな負担となります。
年齢を重ねるにつれて、夜中にトイレに行きたくて目を覚ましてしまうなど、若い頃には全くなかったおしっこのトラブルが起こってきたりすれば、腎臓の機能が低下している身体からのサインです。
また、高齢の方でなくても、私のように元々腎機能の弱い人は、水をたくさん飲むとむくみが生じたりします。
普段から、耳鳴りがあったり、手や足、顔などがむくみやすい人は、腎機能が弱いかもしれませんので、水の飲み方に注意してください。
一気にたくさん、何杯も飲み物を飲みすぎたり、寝る前に水分を取らないようにするなどの工夫をしてくださいね。
ひとり、ひとりの体質をみない西洋医学の問題
西洋医学では、体質など見ないですから、
「血液ドロドロ」
という結果から、みな同じような治療やアドバイスをされます。
血液ドロドロと診断される場合は、血液の問題にしか焦点をあてていないので、何か他の臓器や部位において問題が起きているか?なんて考えてアドバイスされることはありません。
体を機械の部品のように考えている西洋医学では「循環器科」と「泌尿器科」は全く別ものの診察や治療となるからです。
体質によっては、水をたくさん飲むとより悪い作用となる場合もあります。
実際に、病院で「水を1日2L飲んでください。」という指導を守って、身体が改善されるならと、毎日、2Lの水を飲み続けられました。
すると、身体の不調が次々と出てきて、うちにご相談に来られた方もいらっしゃいます。
血の巡りを良くするために腎臓に負担を強いて、腎臓を犠牲にしたのです。
もし、検査の結果で、「血液ドロドロ」と診断された場合、改善策としましては、安易に、とりあえず水をたくさん飲むのではなくて、日々の食べ物や運動などの生活習慣を見直してみてくださいね。
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