乳がんや婦人科系癌(がん)は早期発見できるかが大きな分かれ道
先日、がん3年・5年の生存率が、国立がん研究センターより発表されました。
このように医療技術の進歩や新しい薬の効果によって、がんは早期に発見すれば、命を落とす病気ではなくなってきています。
早期発見がキーポイント
がんは、早期発見することが大切だと言われています。
がんを心配される方は、そのために毎年、きっちりとがん検診を受けられているのではないでしょうか。
しかし、どんなに医療が進歩して、検査技術が発達したとしても、「がん」を「がん」であると診断するのは、医者です。
その医者が、早期のがんを見逃していたとしたら、ちゃんと、がん検診を受けられていたとしても、手遅れになってしまいます。
「そんなことはない」と思われるかも知れませんが、実際のところ、それは簡単に起こり得ます。
検査をしても癌だと判断しにくいことがある
上記のデータでは、乳がんは、3年生存率95.2%、5年生存率92.7%とほとんど死亡することはないという結果が出ています。
ですが、残念ながら、有名人の方もお亡くなりになっているので、皆さんもご存知かと思いますが、乳がんで亡くなっている方が実際にはいらっしゃいます。
その理由の一つには、日本人女性の特徴が原因だと考えられます。
それは、高濃度乳腺(デンスブレスト)といい、日本人女性の約10%に見られます。
日本人では欧米に比べて、高濃度乳腺の割合が高く、50歳以下では80%近くが高濃度乳腺であるとする報告もあります。
若い方や閉経前に多く、ホルモン補充療法をしている方では、よく見られる傾向があります。
マンモグラフィー検査をすると、デンスブレストの場合は広範囲で白く見えますので、乳腺なのか、がんなのかの判断がとても難しくなります。
ですので、乳がんは、マンモグラフィー検査だけで、すべてを判断できるとは限りません。
また問題なのは、私も含めて、このことをほとんどの女性が知らないという事実です。
ご自分がデンスブレストであることを知っていれば、マンモグラフィー検査だけでなく、超音波検査(エコー)、触診もされた方が確実です。
デンスブレストの方はマンモグラフィー検査だけでは、もし、がんがあった場合には見逃してしまいます。
つまり、早期発見にはならないのです。
いろんな方面からの判断が重要
がんは、いろいろな情報を総体的に判断することで、早期発見につながります。
どんなに、がん検診を受けたとしても、それを総体的判断する医者が、早期発見してくれなければ、何の意味もありません。
しかしながら、私もがん検診を受けて思ったのですが、現状はマンモグラフィー検査をする検査技師、超音波検査(エコー)する検査技師、触診をする医者と、検査をされる人が全員バラバラでした。
便宜上、医者が総合的に判断している体になっていますが、実際は、どこにも、すべての検査結果を総体的に見て判断する方が、いないのです。
ですので、すべての検査の結果を総体的に見ることができる医者にかかることが最も重要になってくるのではないかと思います。
また、病院で質問に答えてもらえなかったり、どうしても納得がいかない診断をされた場合には、違った方向性からアドバイスできるセカンドオピニオンの一つとして、うちにご相談にきていただけたらと思います。
病院での検査結果、過去の治療暦や最近の体調の変化などをお伺いして、お身体全体のご様子から判断し、今後どのような検査や治療をするのがいいのかをご一緒に検討するお手伝いをさせていただきます。
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