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漢方的なナスの効果


茄子(なす)のおいしい時期は、6月〜9月です。

昔から、『秋ナスは嫁に食わすな』ということわざがあるのをご存知でしょうか。

私は、このことわざを新入社員の時に初めて聞きました。同じ部署のおじさんが、教えてくださいました。「嫁に行ったら、そない言われるで!」と。

その時は、イマイチ意味がわからなかったのですが、漢方を通してそのことわざの意味するところが理解できました。

決して、お嫁さんをいじめて言う言葉ではないのです。

その真意は、漢方的にナスは、「寒性」で、気を降ろす作用があり、冷やす性質の強い野菜です。

このため、夏バテ解消の働きがあり、熱っぽくのぼせやすく、肝臓が熱を持って、オーバーヒートしている状態(漢方では「肝陽亢盛(かんようこうせい)」と言う)の方に適した野菜です。

反対に、胃腸を冷やす効果があるため、気も血もなくなっている状態(漢方では「気血両虚(きけつりょうきょ)」と言う)の方や冷え性の方、胃腸の弱い子供さんにはあまりよくない野菜ですが、少し生姜(しょうが)を加えることで、ナスの「寒性」をやわらげることができます。

秋は、ナスのおいしい季節ですが、気血両虚の体質の方や冷え性の方が涼しい季節にナスを食べるのはよくないと考えます。

特に妊婦さんは、子宮(しきゅう)を冷やすと赤ちゃんの発育に不利なため、先ほどの「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざが大切なアドバイスとなります。

ナスは、疲労回復によい豚肉やにんにくと一緒に調理すると、夏バテ解消の効果がさらにアップします。

ナスを使った料理と言えば

中国の四川省で有名なのが、『麻婆茄子』です。

中国四川省は、夏になると暑くなることでよく知られています。

ピリ辛の味つけが食欲を増し、発汗させ、体温を調節し、ナスの持つ体を冷やす性質と合わせることで、夏の食欲不振や夏バテ解消にとてもよい一品となります。

使う材料も、豚ひき肉、しょうが、にんにくですので、漢方的にみてもとてもバランスのよい料理です。

私も美味しい麻婆茄子が食べたいと思って、作ってみました!

普段、私が作る麻婆茄子はどうも味がイマイチで、美味しいのが作りたくて、いつもお世話になっている割烹料理屋さんのマスターに教えてもらったお料理レシピサイトがこれ!プロから学ぶ簡単家庭料理 シェフごはん

レシピ通り、マーボー茄子🍆作ってみました!今回のレシピはこちら茄子のスパイシー煮込み

その出来(デキ)はというと、「いつもと違って…味が本格的だ(^^)」という言葉が家族から出ました。

よかったら、こちらのレシピを参考にして、夏バテ解消ご飯を作ってみてくださいね。きっと、一味違う麻婆茄子が作れるのでは。

漢方的ポイントは豚肉と合わせて、にんにく、しょうがを入れることです。

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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