根本治療では「耐える」ことも必要
どんなことでも、「簡単に」「容易に」「すぐに」と頭につくことの方がとっつきやすい方法だと思うのは当然です。
ですが、何もかもとっつきやすいからという理由から選び取って良いものなのでしょうか。
戦後からの高度成長期時代を経て、すごいスピードでいろんなことが発展し、めまぐるしく変化しました。
医療の分野も同じです。今も常にたくさんの新しいことが開発されています。
そして、受け入れられやすいコンセプトは、どちらかと言えば『いつでも・誰でも・簡単に・手軽に・すぐに』ではないでしょうか。
例えば、
「いつでもお薬が買える!」
「誰でも検査をすれば健康状態がわかる!」
「簡単にできる検査がある!」
「手軽に飲める、飲みやすいお薬がある!」
「飲めば、すぐに効いてくる!」
などの、宣伝文句は、とても魅力的に思えます。
本当に自分にとって大切なことは、そのような軽いコンセプトで手に入れて良いものなのだろうかと、私は最近、疑問に思い始めました。
この仕事を通して、人がより良い生活や人生を送るためには、『じっくりと時間をかけて身につける』ということが大切ではないかと思えてきたからです。
何かの能力を伸ばしたい、取得したいと思ったら、思いつきで始めたことであっても、『何かしらの訓練や鍛錬を積まなければその能力は手には入りません』
スポーツや習い事でも、うまくなるためには辛いことや嫌なことをいくらか我慢したりして、続けなければいけないことって、子供でもわかっていることですよね。
こういうことって、たくさんの経験を通して感覚として、自分の中に蓄積されていきます。
本を読んで勉強するのとは、また別のリアルな経験値が身につく感じです。
周りの人との関係性も同じことだと思います。
お友達との約束を破ってしまったり、待ち合わせの時間に遅れたり、異性でも適当なお付き合いをして適当な態度をとってみたりしたら、すぐに関係性が壊れてしまいます。
人とのコミニュケーションも積み重ねです。
コミュニケーションが満足にとれなければ、人生が楽しいものに変わるはずがありません。本で、どれだけ上手で手軽なコミュニケーションの方法を学んだとしても、経験が伴わなければ意味がないですよね。
健康も人にとっては、とても大切なものです。
もし、病気を治したいと願うのであれば、『じっくりと時間をかけて、しっかりと取り組むことが大切だと思います』
病気は簡単に、すぐに、良くなりません。
たとえ、一時は簡単によくなったかもしれませんが、また悪くなった時に、同じ繰り返しをしてしまう可能性があります。
じっくりと自分の病気と向き合って、『どうやったら治癒に至ったか』ということを一つ一つ、経験していけば、同じような病気にもなりにくいですし、また再発したとしても、慌てることはありません。
正直、漢方薬の治療では、途中で病状が悪くなったり、なかなか良くならなかったり、とはがゆいこともあるかもしれませんが、それにあえて耐えることで、それも経験の一つとして自分のものにしていければ、根本的に治り、再発しない体質になれるのではないかと思います。
病気を治すことにおいては、現実は「手軽」や「すぐ」にというわけにはいかないのです。
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