漢方治療のコツ!継続は治療なり
ことわざで『継続は力なり』という有名なものがあります。
毎日、病気の漢方相談に携わっていると、本当にこの言葉通りだなぁ。と思わされます。
というのは、初めにご相談に来られた時の病状は、とっても状態が悪かったのですが、その方々が治療の過程で、良くなった時も悪くなった時も、ずっと変わらず、毎日漢方薬を飲み続けて、日々の努力を積み重ねて来られた結果、病気を克服されていくからです。
それは、どんな病気であってもです。
何十年もアトピー性皮膚炎で悩んでおられた方も、病院で何度も受診した結果、全くよくならなかった慢性的な腸炎の方などもです。
過去に何年もかけて5回以上の体外受精を試みて一度も妊娠できなかった方も、漢方薬を飲み続けた結果、自然妊娠され、元気な赤ちゃんを出産されました。
漢方治療と生活養生を共に、頑張って続けてこられた賜物だと思います。
もちろん、これは、患者さんとの信頼関係が築けていなければなかなかできないことではあります。
ですので、うちでの相談スタイルは信頼していただけるよう、わからないことや不安に思うことは何でも聞いていただくことによって、目の前のモヤモヤをなくしていただき、出来るだけ迷いなく治療を続けていけるようにできたらと思っています。
治療の過程ではいろんな不安や、毎日続けることの難しさという壁にぶち当たることがあるのが、当然のことだと思います。
けれども、それを私たち治療者と患者さんとご一緒に乗り越えて、その先の完治というゴールにたどり着きたいといつも思っています。
不妊のお悩みの方なら、元気なお子さんの誕生が目標です。
しかし、漢方薬が良い効果をもたらすことがわかっていても、それを継続することができない限り、残念ながら治療は進みません。
これは、どのような病気でも同じです。
1人では、継続が難しいかも知れません。
もしかしたら、ご家族の協力があれば、続けることができるかも知れません。
今までの経験を通して思うことは、完治に繋がる治療には、大きな2つのポイントがあるのではないかということ。
1つ目は患者さんご自身が納得のいく治療方法であること。
2つ目はそれが継続できることであること。
どんな病気の治療でも、毎日悪くなっていく病気との戦いなわけです。
一日でも「病気」という敵に遅れをとってしまうと形勢が不利になってしまいます。
だからこそ、毎日の積み重ねが何よりも大切です!
特に、毎日の食事、毎日の睡眠は、体にとっても影響力が大きいのです。
あまりにも忙しいと「食事も適当でいいっか!」「たまには夜更かししても大丈夫かな?」っとついつい気を抜いてしまいがちです。
元気な時なら問題のないことですが、病気と戦っている時は、この『ついつい』がものすごく足をひっぱってしまうことに…
今、「何かの治療を始めた」「始めてみよう」と思っている方は、「継続は治療なり」という言葉を思い出して頑張っていただけたらと思います(*^▽^*)
ただし「漢方薬は効くのに何ヶ月もかかる」というのは東洋医学的に、そんな理屈は一切ありませんので「何ヶ月も何も変わらないのに頑張って飲み続ける」ことはやめたほうがいいかもしれません。
1、2ヶ月飲まれて、何も変わらない場合は、処方された先生に今後の治療方針を再検討してもらったほうがいいかもしれませんよ。
それで、新しい治療方針で漢方薬を変更してもらったら、また飲み続けるという継続は良いことだと思います。
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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 図説東洋医学(基礎編):学研
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ やさしい中医学入門:東洋学術出版社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 中医処方解説:神戸中医学研究会
◯ まんが漢方入門:医道の日本社