漢方専門まごころ漢方薬店

養生は体質に合わせる必要がある

【体質は人それぞれ違う】
完全な健康体で生まれてくる人はいません。
何かしら体質の癖というか、個性をもって生まれてくるのです。
ある人は、胃腸が弱く、軟便や便秘になりやすかったり、肝臓が弱くお酒を飲めなかったりと。
これは、病気というわけではありません。
これこそが体質です。
病気は、もともとのもっている体質に周りの環境などの影響が関わっておこります。
胃腸の弱い人が、冷たいものや生もの、肉食をしていれば、軟便や下痢になったりします。
それを長い間続けていれば、潰瘍性大腸炎のようになることもあります。
肝臓の弱い人がお酒を毎日たくさん飲んでいれば、しまいには肝炎になってしまうかもしれません。
その人、独自の体質というものがあるのです。
漢方薬は、現在の体質の状況にあわせて選びますが、その時に自分の体質がわかれば、病気を事前に防ぐこともできます。

【健康になるための方法は人それぞれ違う】
体質というのは人それぞれ違います。
遺伝的なもの、住んでいる環境、毎日の食べ物、仕事、人間関係で変わります。
健康のために運動をしたほうがよいとか、野菜をたくさん食べたほうがよいというのはわかっても、具体的にどんな運動をしたり、どんなものを食べればよいのかわからないと思います。
一般的に健康論は、体質にあわせているものではなく、あくまで、一般論です。
どんな体質の人でも、それさえ実行していれば健康になるというわけではありません。
健康になろうと思ったら、自分の体質にあった生活が一番よいのです。それは人それぞれ違います。
身体に熱がこもっている人は余分な熱をとってくれる苦い野菜などがよいですが、冷え症の人は同じもので健康にはなれません。
冷え症の人は、余分な熱ととってくれるものではなく、むしろ温めてくれる野菜が必要です。
食べた方がよいもの。住む環境、人間関係の調整。
自分の体質にあった方法をとれば、病気になりづらい身体づくりができます。
漢方薬は、体質を判断し、それにあわせて選びます。
ある漢方薬で治った場合、今後は、どのように生活を送っていけば病気を防げるのかがわかります。
体質は不変ではありません。
気候の変化や生活環境の変化などで変わっていきます。
日々の変化をその時の体質を判断していくことも重要です。
体質が変わればそれにあわせた養生の方法をとればよいのです。

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師松村直哉

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