漢方専門まごころ漢方薬店

がんにならないよう自分にできること

イギリスのリチャード・ドール博士が、がんに関する明確な数字を出していらっしゃいます。
長年、がん発生のメカニズムを疫学的に解明された方です。
アメリカの国立衛生研究所の依頼を受けて、1981年にがんの発生要因の割合を推計しています。

それによれば、

  • 食生活・・・35%
  • タバコ・・・30%
  • 感染症・・・10%
  • 出産・性生活・・・7%
  • 職業・・・4%
  • アルコール・・・3%などと続いています。
  • この中でだれでも気をつけることが出来る項目が3つもあります。
    「食生活」・「タバコ」・「アルコール」です。

    意識するだけで簡単にがんの予防に繋がるのです。

    がんになりにくい食生活とは、動物性脂肪を減らし、野菜や魚も摂取する栄養バランスのよい食事です。
    日本人の食事は本来、和食です。「食生活」はそれを実行するだけでいいわけです。
    和食が美味しく作れると、一番いいですよね。最近は、男性だけの料理教室なんてのもあって、出汁の取り方から教えて下さるところもあるみたいです。

    和食には出汁(ダシ)が重要です。出汁が美味しいと濃い味付けも必要なくなります。素材の本来の美味しさと出汁の味を感じられる料理はおのずと塩分も控え目になるはずです。
    そうすると、出汁に含まれるミネラル分もしっかり摂取でき、過剰な味付けにならないため、塩分や糖分を余計に取りすぎることもありません。

    和食の料理の腕を磨くと、がんの予防につながるわけです。がんの予防につながる和食は、これからもっともっと世界にも広がっていくでしょうね。

    そして、2つ目は「タバコ」です。
    半世紀に及ぶ喫煙研究をされたリチャード・ドール博士は、がんの原因だけでなく
    「タバコを吸う人は、寿命から10年命を削っている。タバコを常習すると中年以降、死亡のリスクは2倍になる。禁煙でその危険を大幅に減らせるのです」と発表されています。
    タバコは自分だけでなく、周りいる家族にも影響を及ぼしてしまいます。喫煙をされている方は、ご家族のがんの原因が自分のタバコになるかも知れないということを考えていただけたらと思います。

    3つ目は「アルコール」
    たしなむ程度なら問題ないと思いますが、毎日飲む習慣や一度に飲む量が多過ぎるというのが、がんに繋がるかも知れません。いつでも禁酒できるような状態でいることが大切ではないかと思います。
    そうすれば、体調が悪い時は飲まないように対処もできます。そうすることで、病気が悪化しにくくなるのではないでしょうか。

    これで、68%のがんを予防できるわけです。がんになりたくないと思っておられる方は、これでかなりの予防になりますよね。

    これは、私が今までがんについて勉強してきて思う事なのですが、
    もう一つ大切なことは「毎日を楽しく過ごすこと!」

    辛過ぎる状況にあまり長い間、自分を留めておかないように心掛けることはきっと、がんになりにくいと思います。

    今からどんなに心掛けていても、がんになってしまうこともあるかもしれません。でも、がんになってからもより食事の面も気をつけていかなければならないわけで・・・

    普段の食事もあまり意識せずに食べたいものを何も考えず食べていて、もしがんが分かった時、急に食事内容をすべて和食にして、味の薄いものにと180度切り替えるとなると、なかなかすぐには実行しにくいですよね。

    今からそういった和食中心の食事に慣れておくというのが大切かと思います。

    そして、もしがんになってしまって何か打つ手がないかと思い悩んだ時には、漢方薬があることを思い出していただけたら幸いです。

    ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

    ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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