漢方専門まごころ漢方薬店

我が子もインフルエンザに。漢方治療の勉強のチャンス!

うちの子が初めて、インフルエンザにかかった時(当時6才)の話を書きたいと思います。

その日は、元気にいつも通り過ごしていたのに、夜中に急に38度の熱が出て、翌朝、病院に行って検査してもらったら、インフルエンザB型ということ。

病院の先生は、

「通常はタミフルを処方しますが、もし、タミフルを飲ませた場合はお母さんもご存知の通り、異常行動が起きるかどうか24時間見守ってください。B型なので、そんなにきつくないので、タミフルを飲まなくても自然に熱が下がるのを待ってもいいし、どちらにしますか?」と聞かれました。(追記:こちらは過去の話で2018年現在は、タミフルと異常行動は何の因果関係もないことがわかっています)

私にしたら、「そんなの医者でない私が選ぶの?」って、驚きでした。

そんな急に判断しろって言われても・・・ポンと責任をまる投げされたみたいで、どっちがどういいのかの判断材料も何にもなしで、そんなことすぐに決められる?

とりあえず、朝ごはんも普通に食べたし、元気そうだから、異常行動が起きるかもしれないタミフルは避けてみよう。という結論に。

熱は早く下げたいけど「タミフルを飲んで、すぐに下がる場合もあるし、下がらない場合もある」との先生の少ない言葉だけでは、どっちにするか決めるのは本当に難しい。

これって、病院の先生が決めることじゃないの?と思いました。

毎度ですが、お医者さんのこの「おかしな感覚」にはついていけません。

情報が少ないので、

「タミフルを飲ませた方がいいですか?」と個室で看護師さんに聞いてみたら、

「私の娘がインフルエンザにかかった時はタミフルを飲ませなかったら、2週間、熱がダラダラ続いたわ。」とのお話。

飲ませても熱が下がるかどうかわからないとのこと。

また、余計に迷ってしまいました。

家に帰ってしばらくしたら、子供はなんだかグッタリして、熱は39度を超えました。

お昼ご飯も「何もほしくない(´_`。)」と何も口にしませんでした。

もちろん、漢方薬を飲ませましたが、朝のように元気があれば漢方薬の効果も高いですが、これだけ、グッタリしていたら早く治すのは難しいです。

朝と状況が違ったので、私は決断して、夕方に病院でタミフルをいただいてきました。

タミフル(ドライシロップ)5日処方されました。

いただいてすぐに、タミフルを飲ませると「気持ちが悪い(ノ_-。)」と言ってゲーゲー吐こうとしていました。

結果、吐くことはなかったのですが、横で見ていて、「やはり、この薬は、キツイんだな」と感じました。

タミフルは発症後、48時間以内(丸2日以内)に飲まないと意味がない薬です。

48時間以内だとインフルエンザウィルスの増殖を防ぎます。

今思うと、私の個人的な意見ですが、インフルエンザとわかって48時間以内であれば、タミフルを飲ませてもいいと思います。

(ただ、飲ませると確かに何らかの変化があるかもしれないので、親御さんの注意が必要です。もし、ずっと近くで子供を看病することが出来ない場合はやめた方がいいかもしれません。)

ちょうどその時、同じタイミングでインフルエンザにかかった同い年のお友達は同じようにタミフルを飲んだけれども全く、熱が下がりませんでした。

一週間近く、38度の高い熱が続いて大変だったとのお話でした。

でも、結果が良くなくても何もしないよりは、何か早めに手を打つ方がいいのではないかな。と思います。風邪は、体力勝負ですから。

12時間後、2回目のタミフルを飲んだら、30分後、「お腹が痛い(´_`。)」と言い出し、トイレに行くと便が出ました。

そのとたん、急に熱が平熱になり、食欲が戻って、前の日に食べられなかった食事をすべて食べて、その日の食事も全部食べ、結果2日分の食事を平らげました。

たった丸一日で、インフルエンザから脱した感じでした!

我が家では漢方薬も病院の薬の間に飲ませて、体力の回復をさせつつ、タミフルでウィルスを防ぎつつという方法で対処しました。

漢方薬はお医者さんの大好きな麻黄湯ではなく、その時の子供の体力状況をみて合わせました。

正直、子供に麻黄湯のみというのは、どうしても怖いところがありますので。

今回はタミフルが有効でした。漢方薬であっても、病院の薬であっても、お薬はどんな時も、飲ませるタイミングと判断が大切です。

もし、インフルエンザの発症時期を見逃してしまって、タミフルを飲むタイミングが遅くなってしまった時は、タミフルを飲んでも意味がないですものね。

タミフルは発症して48時間以内という条件が大きく影響しますから。

漢方薬を使っての風邪の治療は、今回のタミフルよりもタイミングと判断が難しいです。

今回は、タミフルを飲むかどうかをお医者さんに丸投げされたので、自分で考えるチャンスがあり、治療は新薬でも漢方薬でも効果が、どうのこうのだけじゃなく、タイミングと判断を適切に考えることが重要なんだということを実感しました。

まだまだインフルエンザに悩まされる時期ですので、お子さんの体調の変化にご注意を!

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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