インフルエンザと麻黄湯(まおうとう)の副作用
インフルエンザにかかると漢方薬のなかでは、麻黄湯(まおうとう)が有効と言われています。
ただ、麻黄湯は、かなり強いお薬ですので、安易には飲まない方が賢明です。
『麻黄湯』を飲む条件としては、インフルエンザの初期で熱が急に上がって下痢や嘔吐の症状も急激に起こった状態、また食欲もあり、比較的グッタリせずに体力がある感じの時なら大丈夫です!
ポイントは熱が急激に上がったかどうかで、微熱からジワジワと始まるときは麻黄湯のタイミングではないので注意が必要です。
もし、私がインフルエンザにかかったとしても麻黄湯を飲むタイミングになることは、ほとんどないと思います。
なぜなら、高熱の時点ですぐにグッタリとなってしまうからです。
私のように、高熱になって普通の状態でいられる方は少ないと思います。
ただ、子供の場合は実証(じっしょう)といって、強いお薬が飲めるタイプにあたります。
高熱であっても比較的グッタリしてない時が多いので、麻黄湯を飲むタイミングに出くわすことがあると思います。
(麻黄湯は虚証(きょしょう)の方は飲むことはないので、お年寄りの方が飲むことは、ほぼないです。実証タイプのお薬の中で強い傾向にあるのが麻黄湯なんです。)
私の子供がインフルエンザになっても、私は麻黄湯を飲ませる場合は、かなり躊躇してしまいます。
飲ませた後、ぐんぐん熱が上がっていくかもしれないということを考えると母としてかなりの覚悟がいるからです。
もし、子供さんに麻黄湯を飲ませる場合は、高熱の上にまたさらに高熱になるということを覚悟して飲ませてください。
それが漢方的な麻黄湯の治し方です。
保険適用の麻黄湯の場合は、もしかしたら、ここまで考えなくてもいいかもしれません。
なぜなら、ツムラなどの保険適用の漢方薬は、効果が薄いと業界では有名な話ですので。
気をつけないといけないのは、麻黄湯の副作用が胃に負担をかけることです。
漢方的な考えでは、風邪の時に胃腸が’やられて食欲がなくなったり、消化吸収が悪くなると、一気に風邪がひどくなります。
漢方薬を飲んで、よりインフルエンザや風邪がひどくなる。ということがあるのです。
そういった点も気をつけてください。
それだけの高熱に子供さんの体力が勝てるかどうかが、インフルエンザウィルスをやっつけられるかどうかってことですから。
要は、患者さんと薬の効果のバランスをみて処方するのが漢方薬です。
お母さんは看病が大変ですが、インフルエンザと闘う子供さんの力になってあげてください。
ちなみにうちでは、麻黄湯は強いお薬で扱いが難しいので、子供さんにお出しすることは、今のところ、一度もありません。
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