猫アレルギーからの喘息
【主な症状】
咳喘息、寝ることも苦しいほどの鼻づまり
【医療機関で診察された病名】
喘息、鼻づまり
【年齢・性別・お住まい】
5歳、女の子、大阪府堺市
【病気の始まり】
猫を飼い始めてから
【具体的なお悩み】
数ヶ月前に猫を飼い始めると、最初は目が充血し2〜3日で治ったのですが、その後しばらくして咳を頻繁にするようになった。
1ヶ月程前から眠れないほどの鼻づまりに。病院では、咳止めと鼻づまりのシロップを処方され、ステロイドの吸入をしに耳鼻科へ通っているが、できるのならステロイド吸入を続けたくない。
【証と漢方薬】
鼻づまり→咳という順番に治療することを提案した。
証は表の寒証、表実証、上焦の水滞の証。
【服用1日後】
処方の当日の夕方に「漢方薬を1包飲んだら、鼻が通った!」というお電話をいただいた。
【服用1ヶ月後】
鼻水はまだ出るものの、漢方薬を飲みだしてからは、病院の薬を全く飲んでいないが、朝方は片方の鼻はつまるものの、日中はほとんど気にならない。
【次の処方への考え方】
片方の鼻詰まりと咳の両方を再検討し、より実証よりの強めの漢方薬を3日間飲んでもらうと、強めの漢方薬で、咳も鼻も若干、悪くなった感じになったので、元の処方に1味を加え、漢方薬を強さを調整し状態を見てみることにした。まだ、鼻の片方は詰まっている。
1週間単位で様子を見て、漢方薬の調整をしばらく行った。
【服用3ヶ月後】
咳の出る回数がかなり減り、朝は痰を出すように咳をして、それ以後1日の中で咳が出ることはなくなった。鼻はまだ、朝だけはつまっている。
【症状の変化と結果】
服用4ヶ月目からは、咳が1週間に一度、2日ほど続くが、他の日は全く咳がでなくなったので、咳が続きそうな時だけ頓服的に強めの漢方薬を飲んでもらい、基本の処方は体力増強を目的とした。
アレルギーの原因である猫を飼っているので、常に猫アレルギーに刺激されている影響もありながら、咳の状態も鼻詰まりもほぼなくなったのは、効果があることを示している。
日中、時々、軽い咳をするだけまでよくなったが、季節の変わり目や、クーラーの影響、アイスや冷たい物の食べ過ぎが咳の引き金になることがあるので、お母さんには注意をしてもらい、夏であっても、お風呂につかって体を温めたり、服装の工夫をお願いすることで、日々、咳は出なくなっていった。
飼い猫は抱きしめても症状は一切、出なくなった。
ただし、飼い猫以外は触ると咳や鼻の調子は悪くなる。
運動も積極的にできるようになり、マスク姿のつらそうだった女の子からとっても元気なスポーツ万能(あるスポーツでプロを目指すほど)の女の子へと変わりました。