ニキビを悪化させるチョコレート
私自身、過去にニキビでの苦い経験がありますが、やはり食べ物もニキビがなかなか治らない原因の一つではないかと思います。
ニキビや皮膚病のご相談に来られる方の食生活をよくよく聞いてみると、「う〜ん、それだとなかなかよくならないかも」と思うようなことがあります。
人それぞれ、食べ物の好き嫌いはあって当然です。
ですが、好きなものを食べてもいいのは、体が健康で元気である場合に限ります。
それ以外は、やはり食べ過ぎや偏った食生活は改善していく必要があります。
よく誤解されているのが、『一般的に良いとされる食べ物』は、体に良いとは限りません。
『一般的に悪いとされている食べ物』は、誰にとっても体に悪いですが、体に良いとされているものは、その人の病気や体質によって、変わるのです。
ニキビの時には控えたいもの
こちらは、ニキビだったら、体質関係なく控えたほうが良いものです。
- ゴマ
- ナッツ類
- チョコレート
この3つはニキビを治療中の方には、押さえておいてもらいたいと思います。
健康にいいはずのゴマですが…
『ゴマ』は一般的にも健康によいとされています。
漢方的には『肝(かん)』と『腎(じん)』の機能を高めるので、積極的に毎日の食生活に取り入れてもらいたい食べものです。
同時に、肝を高めすぎると吹き出物などが良く育つ。
つまり、吹き出物が爆発する方向性ももっています。
また、ゴマにはごま油でご存知のとおり、油脂を豊富に含んでいますので、ニキビにはよくありません。
通常の食生活における少量のゴマなら問題はありませんが、ゴマのたくさんついたおかきやお菓子なんかは食べ過ぎないようにしましょう。
もちろん、サプリメントもNG!です。
また、坦々麺なんかは大量の練りゴマが入っているので、ニキビがひどい時にはあまり食べない方が賢明です。
美容に良いとされるナッツ類
美容にいいんだから、ニキビを治すためにはむしろ、食べた方がいいんじゃないかと思ってしまいますが、ナッツは、漢方的にはエネルギーたっぷりの元気になる元のような食べ物ですので持っているエネルギーが大きいのです。
さっきのゴマもそうですが、種子系のものはこういう傾向があります。
このエネルギーが体を元気にしてくれますが、ニキビにとっては、力が高まってニキビは悪化してしまうのです。
気持ちとは逆に、ナッツでニキビを活性化させてしまいます。
また、ナッツは、消化不良を起こしやすいので、少し数がすぎるとお腹が張ったり、胃がもたれます。
この消化器のダメージが漢方的には、ニキビに良くないのです。
ちなみにピーナッツは皮をむいたままの状態に時間が経つと酸化してしまいますので、注意が必要です。
酸化してしまったナッツは更にお肌や体にはよくありません。
最後はチョコレート
チョコレートは美味しいですし、ちょっと疲れた時に食べるととても元気が出る気がしますよね。
こちらは漢方的には「昇」といって、気や熱を昇らせます。
赤いニキビなどは、熱の滞りの結果、出てますのでニキビはより悪くなりますよね。
まら、このチョコレートの原料にカカオバターが入っています。
カカオバターはその名の通り、バターが含まれているわけです。
このバターがチョコレートの半分の脂肪分を占めているので、チョコレートはものすごい油分を含む食べ物なんです。
本当は、このカカオバターだけ食べるとものすごく苦いのですが、あの美味しいチョコレートにするためにこの苦さを打ち消すくらいの甘さを感じれるくらい多量の砂糖を加えています。
砂糖をそのまま食べる時より、カカオバターと一緒に組み合わせることで砂糖の量は増えますよね。
チョコレートの怖いところは、脂肪分と糖分がものすごく高い食べ物だということです。
それこそ、ニキビを出す薬といってもいいくらいです。
ちょっとぐらい食べたって大丈夫が落とし穴
「ちょっとぐらいだっったら、食べても大丈夫でしょ!』と思わないでください。
チョコレートをちょっとだけ食べたら、それが、ニキビのスイッチになってしまうのです。
チョコレートには、それぐらいの威力があると私の経験を含めて思います。
アレルギー症状というのは量の問題ではなく『スイッチが入るか、入らないか』的なところがポイントです。
せっかくニキビが改善してきたのなら、その時期はチョコレートを控え、ゴマやナッツ類も進んで食べないようにしてくださいね。
そういった食生活への気遣いが、根本治療への近道になります!
もし、好きで好きでたまらないという場合は、控えるのは辛いかもしれませんがニキビが治れば、またいつでも食べられるのですから。
今の治療中の時だけ、是非とも頑張ってみてください。
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