病院の漢方薬が効かない理由は「症状」しか見ないから
西洋医学は、各臓器ごとに診療科目が分かれています。
例えば、皮膚なら皮膚科、胃なら消化器科、オシッコのことなどは泌尿器科などです。
西洋医学は、人間の体をバラバラに考えて一つ一つの臓器を機械のパーツの修理のように考えて診察します。
一つの臓器を一本の「木」として見るものすると「木」を見る医学を西洋医学と表現し、反対に東洋医学は木がたくさん集まった「森」を見る医学と表現することがあります。
なぜ、東洋医学は「森」を見ると表現されるのかというと、患者さんの体全体を見るという意味と共通するからです。
「森」には、川が流れたり岩や石があったり、鳥や動物、昆虫などが生息します。
川の流れが変わる場所には、大きな岩があったり、大きな木が生えていたりと何かしらの原因があったりするものです。
川の水の綺麗な場所には、魚などの生き物がたくさん生息していたりします。
木がたくさん生い茂るところには、鳥や昆虫がたくさんいたりするかもしれません。
いろんな原因があって、その原因をもとにいろいろな結果が現れます。
漢方は、『1本の木』ではなく、どのような『森』ができているのかを見るのです。
西洋医学と東洋医学の違いを表すわかりやすい表現ですね。
結果と原因は違う場所になることはよくある
例えばです、皮膚に湿疹が出たとします。
湿疹という結果は皮膚に出ましたが、もしかしたら、症状の原因は皮膚ではないかもしれません。
胃腸や小腸など、別の臓器に原因があるかもしれないと考えるのが東洋医学です。
はたまた、自律神経や精神不安などの心の問題の可能性があるかもしれません。
反対に西洋医学は、皮膚に湿疹が出ているとすれば、ダイレクトに皮膚科に回されます。
そして、何の疑いもなく皮膚科のみで治療が完結します。
これは、湿疹という現象が出ている「木」を必死で見ているからです。
チョコレートを食べ過ぎた時に湿疹が悪くなるという人は、よくいらっしゃいますが、そんなことは、西洋医学では全く関係がないのです。
あなたの「森」はどんなふうなのか
人間は皮膚だけで生きているわけではなく、皮膚も胃腸などがないと作られることがありません。
漢方は、あなたの『体』は、全体でどんな風な営みが行われているのか?
そこを見ていきます。
それが、『東洋医学の問診』です。
「森」の中にある川の流れを見る様に、体の中の水(みず)の流れを確認していったりします。
森なら、上流から支流、下流の流れもみていくようなものですね。
漢方では具体的には、喉が渇きやすいとか、水分を多めにとっているとか、トイレの回数などを聞くことによって、その方の体の中の水の流れであったり、水がどこかに滞ったりしていないかを見ることになります。
東洋医学は、体の上から下までを見ることから始まります
「森」全体を見るということは、「体」においては、頭から足先まですべてを見て、その中で症状を起こしている原因は何だろう。と分析をするのです。
その分析ができて初めて、原因を解消するための治療がスタートします。
病院での漢方治療は一切「森」を見ていない
病院は、すべて各科に分かれています。
なのに、現実には病院で漢方薬が処方されています。
もう、お気づきになりました?
そう、「森」=「体全体」をみずに「1本の木」=「症状の出てる部分だけ」しか見ない病院で、漢方薬を処方したところで治るわけがないのです。
いろいろと漢方のルールを破り過ぎ!なんです。
あくまでも、東洋医学の治療をするためには『森』を見なければ始まりません。
そもそも、『木』1本だけを見て漢方薬を選べるなんてことは有り得ないのですから。
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