病気の本当の原因は体のバランスが崩れ
お笑いの「ネプチューン」の名倉潤さんがストレスによるうつ病を発症してというニュースを見て、先日テレビで見ていた番組で名倉さんの表情がおかしいな。と感じたのを思い出しました。
うつの原因は、2018年6月に「頸椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア」の手術を受けて、手術経過は良好だったけど、手術によるストレスだと。
手術をすることで、体の組織の破壊が起こり、体内での内分泌系が刺激され、ホルモンの分泌にも変化が起こり、今までの自分とは違う体の状態が続き、それがストレスとなる場合があります。
人の体はいろんなバランスを常に調整しつつ、健康を保っています。
今回の名倉さんは、ヘルニアはよくなったかもしれませんが、その部分を直すことで、体の他の部分が損傷を受けてしまい、今まで保たれていたバランスが崩れて、うつ病を発症させてしまったのかもしれません。
どこのバランスが崩れるかは誰にもわからない
誰もが、何かの手術で精神のバランスが崩れるとは限りません。
腰などの治すべき部分の結果は手術を行うことで、よくなるであろうという予測はついていたとしても、それ以外の体の部分にどのような影響を及ぶのかは、残念ながら誰にも予測はできません。
その理由は、人の体質はそれぞれ違うからです。
漢方理論はまさにバランスをみます
漢方薬での治療は、体質判断をして、今、体のどの部分がどれくらい、どんなふうにバランスが崩れているのかを確認することで、どの漢方薬が最適なのかを考えて処方します。
例えばですが、なかなか、おしっこに行っていないとか、一日の中であまりお水を飲みたいと思わないなどの症状がある場合は、水を処理することにおいて、体の中のバランスが崩れていることが推測されます。
夜はすぐに寝付けないなどは、気のバランスの崩れの問題があることを推測することができます。
なので、漢方の治療において、体のバランスの崩れを見極めるために、ものすごくたくさんの質問をします。
その質問に対する患者さんの答えが、体のバランスの崩れを紐解く、とても有効な手がかりとなります。
毎日のご自分の体を気にしてみてください
体のバランスが崩れていると思ったら、早めに対処することで、体調管理につながります。
高熱が出たり、微熱が続いていたり、頭痛、腹痛などわかりやすい症状が出たら、すぐに体調を崩していることがわかりますが、体の中で崩れたバランスがじわりじわりと影響して、気づいた時には、うつ病のように仕事を休まなければならない事態にまで発展することかもしれません。
例えば、こんな症状があったら体のバランスが崩れているサインです。
「朝起きたら、いつもかいたことのない寝汗で、パジャマや枕が濡れていた」
「いつもは下痢になんてならないのに、3日連続の下痢が続いている」
「夏バテでもないのに、なんだか食欲が落ちてきている」
「最近、ぐっすりと眠れていない」
こんな症状くらいでは、だれも病気になるなんて思ってもないですよね
元の状態に戻られければ要注意!
たいした症状ではないけれど、今までになかった症状がなかなか元のように戻らないと感じたら、体の中のバランスが崩れることで、新たな症状を引き起こしている可能性があります。
そのままにしておくと、病気になってしまいます。
そうなる前に、「なんだか自分の体が前と違う」と感じたら、ぜひ相談にきてください。
漢方治療は、『病院の薬のように一時的に症状を抑えるもの』ではありません。
バランスを整え、元の状態に戻す治療です。
それは患者さんが、ご自分の体について思ったり、感じたりしていることを元に治療をしていきます。
別に病名がなくとも、検査結果の数値が、何もひっかかったりしなくても、今の体の中のバランスがどうなっているのかをみることができますので、体が何か以前と違う違和感のようなものを感じるなら、それをそのままおっしゃっていただければ今の状態を分析できますよ。
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