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PMSを治す方法はホルモン剤だけではありません

実は、PMSを引き起こしている原因の中には、食事の内容や質が関係していることが、結構あります。

また、食事というと、その内容に目がいきがちですが、食事をとる時間、毎日の寝る時間や睡眠時間によっても体に影響を及ぼしています。

もしかしたら、PMSがひどくなってきたと思う時期の少し前に、食事の時間や寝る時間に変化があったりなど心当たりはありませんか?

例えば、食事の内容は体の中を巡る血に関係しています。

PMSの原因はホルモンだけでなく子宮に対する血の巡りが関わっていて、血の不足や巡りの悪さは月経血の不足や古い血が子宮に滞りやすくなることを誘い、それがホルモンの乱れにもつながります。

また、血が不足すると血虚(けっきょ)といって、考え事をするためのエネルギーがなくなり、鬱(うつ)になったり、ストレスに対抗できなくなりイライラを誘発したりするので、生理時期の前後に気持ちのコントロールができなくなります。

では、食事の内容をどんなものにするとよいのか、ご紹介します!

血が不足している場合

血が不足している人は、豆乳、レンコン。

血の不足に不安感的なものが強ければ、なつめ。

血の不足と共に、ホルモンを整えるのは卵。

などがよいです。

血の巡りがよくない場合

血の巡りが悪ければ、お酢。

ただし、取りすぎると胃腸に負担がかかりますので、酢の物のお料理を食べるのがいいですね。

血の巡りが悪く湿疹が出たり、目のトラブルなどがあれば黒豆。

血の巡りが悪く経血に塊があれば、料理に日本酒を使いましょう。

血の巡りが悪く目のトラブルが多く、のぼせやすい人は、にがうり、すももがおすすめです。

また、血の巡りが悪くのぼせが強ければ、セロリがいいです。

血の巡りの悪さが原因であれば、こんな感じのものがいいですよ。

気の巡りがよくなく、イライラ感が強い場合

気の巡りが悪く、イライラ感が強ければ、大葉、ジャスミン茶、お酢、紅茶、緑茶、みそ、白菜を。

うつっぽくやる気がなければ、血の不足が考えられますので、豆乳、レンコンを。

などがよいです。

ご注意いただきたいのは、どの食べ物であってもサプリメンのように、これらのどれかだけを偏って食べるのも体によくありません。

バランスよく、ご自分の体質に合わせたものをいつもの食べ物にプラスして、組み合わせて食べることが重要です。

睡眠で気をつけること

食事の時間や寝る時間が一定でないと、どんな方も自律神経のリズムが乱れます。

『朝起きて、夜になると眠る』という一連の動作をしながら、人間は一定のリズムを無意識に刻みながら生活しています。

そのリズムがよければ、体内のいろいろな活動が滞りなく安定してうまく働くようになります。

1日のリズムが整えば、体のリズムを大きく見た時に、毎月来る28日の月経のリズムが整うようになり、そのリズムが整えば、体内の不調を知らせる症状を起こす必要がないので、PMSなどの症状がなくなっていきます。

女性ホルモンを分泌する働きをしてくれる視床下部は、自律神経と隣あっていて、連携して働いているので、ストレスであったり、睡眠の乱れは、かなり月経の不調に関係します。

PMSの治療として病院ではホルモン剤を処方しますが、実は、ホルモン剤が足りているかどうかの問題ではなくて、体の中のリズムが整っているか、また、体の中のバランスが保たれているかどうか、というところにも目を向けないと、ホルモン剤を外から補充したからといって、どうにかなるものじゃないのですね。

結局、病院のホルモン剤で人工的なホルモンを増やしたところで、その増やした量が「あなた」にとって、適切な量なのかどうかはわかりません。

根本的に治すためには、体の中のリズムやバランスを本来のあなたのリズムに戻さないと、いつまで経っても、治らないと思います。

PMSの根本治療には、食事の内容をご自分の体質に合わせて組み合わせることであったり、ご自分の体の中の時間の管理(リズムの調整)も必要なのですね。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
月経前症候群 メルクマニュアル(家庭版)
月経前症候群(プロフェッショナル版)
月経前症候群(PMS)
◯ 今日の治療指針:医学書院
◯ 治療薬マニュアル:医学書院
◯ 素問:たにぐち書店
◯平成薬証論:メディカルユーコン

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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