コーヒーは体にいいの? 悪いの?
コーヒーは体にいいの? 悪いの?
どっちなのでしょう?
私もコーヒーが好きなので、とてもきになります。
実は、医学的な研究は、この十年位をみていくと「コーヒーが体に良い」という研究記事があったり、逆にちょっと昔に研究では、「コーヒーには発ガン性がある」みたいな記事があったりと、何年もコーヒーの研究記事を見ていると、「体に良い」と言っていたり、「体に悪い」と言っていたりしているのですね。
また、研究の記事をよく読んでいると、研究するところによって、「体に良い」という研究結果だったり、「体に悪い」研究結果だったりします。
ちなみに、ジョギングや睡眠も、体に良いとか悪いという話が、コロコロと変わっています。
ジョギングなどの運動しないと病気になるとか、ならないとか、睡眠は短くても大丈夫とか、睡眠負債とか、いつの時代も、そこそこのしっかりした大学で研究されている結果だったりするのですが、研究方法が変わったり、時代が進んで、新たなことがわかると、前のことと正反対のことを発表されたりしています。
西洋医学では、めずらしいことではなく、コーヒーやジョギングなどに関わらず、以前は、すごく良い治療と思われてたいものが、今は、ありえない治療だったり、今まで良い薬だと考えられて、処方されていたものが、とんでもない副作用が見つかって、ひっそりと廃止になっていたり、効果などが書き換えられていたりします。
西洋医学は、日進月歩で進んでいきますので、新たなわかったことで、前のことが「おかしいんじゃないの?」となるのは、めずらしいことではないのですね。
科学的には、良いとか悪いを繰り返す
西洋医学の科学的な、コーヒーの分析は、これからも、「体に良い」と言っている年があったり、「体に悪い」という年があったりを繰り返すと思います。
では、実際は、どう考えればいいのでしょうか?
ここは漢方的に考えてみると良いのでは?と思います。
私は、あまり、コーヒーの影響は受けませんが、うちの主人は、コーヒーの影響を受けやすいです。
そして、漢方は、頭でっかちの教科書の医学ではなく、とにかく結果を大事にする実践医学ですので、うちの主人がコーヒーに関して、ある実験をしてみました。
コーヒーの効果を実体験から考えてみる
あるイタリアンで、今まで出会ったことがない美味しいコーヒーに出会いました。
感動したので、ぶしつけですが、知り合いの店でもあったので、どこで仕入れているのかをお聞きし、そこに直接、買いに行きました。
ものすごく、コーヒーにこだわりのあるお店で、コーヒーも鮮度が命なので、すぐに飲んでくださいとのこと。
早速、帰って飲んでみると、動悸と胃痛がする。とのこと。
最初は、コーヒーが原因とは思い当たらなかったので、たまたま、体調が悪かったと思いましたが、何日も続くので、「もしかして、コーヒー?」と思い、コーヒーをやめました。
すると、動悸、胃痛はピタッと治まります。
普通なら、「やっぱりコーヒーだったんだぁ〜」となりますが、うちの主人は実践漢方家なので、それから、そのコーヒーを3日飲んで、3日やめる。を3クール繰りかえしました。
そうすると、同じように飲んでいるときは動悸と胃痛。コーヒーをやめると症状がなくなります。
動悸と胃痛は、コーヒーのカフェインの効果を一致するので、「おそらく良いコーヒーだから、カフェイン効果も強かったのでは」と思い、やめました。
更にコーヒー実験をしてみる
このままでは、たまたま動悸と胃痛があっただけになるかもしれないので、次に、前のコーヒーほど高級ではないけれど、そこそこいい値のするコーヒーで同じようにコーヒーを3日飲んで、3日やめる。を3クール繰りかえしました。
そうすると、動悸はなかったのですが、コーヒーを飲んでいると胃痛があり、やめると胃痛はなくなりました。
そして、最終的には、このコーヒーもやめて、ネスカフェのインスタントにしました。
インスタントの場合は、動悸も胃痛もなかったのですが、時々、体調が悪いと胃痛になるといった感じでした。
では、科学的成分のカフェインの作用と今回の実体験をもとに考えるとコーヒーは、体に良いのでしょうか? 悪いのでしょうか?
結局、コーヒーは体に良いの?
答えは、そもそも、コーヒーは嗜好品なのです。
実は実験するまでもなく、嗜好品は、体に良いかどうかで摂取するものではないのですね。
楽しむために飲んだり、食べたりします。
タバコなどと同じ仲間なのです。
だから、体に良いかどうかで言えば、多分、体に悪いヨリではないかと思います。
そもそも、カフェインを人工的にたくさんとって、良いわけないと思います。
うちの患者さんが、おもしろいことを言っていました。
「コーヒーって、なんだったら、おいしくないのに飲んでいる時がありますよね」
あれは、単に中毒になっちゃっているのですね。
カフェインやその他の嗜好品に含まれるものは、中毒性があるものが多いので、知らず、知らずのうちに続けたくてしょうがなくなっているのです。
そういうのは、体だけでなく、精神にもよくないですね。
多分、コーヒーが体に良いとか、悪いとか、研究し続けているのは、本当は、中毒性でやめられないことに、正当な理由をつけたくて、研究しているのかもしれませんね。
どちらにしろ、嗜好品は、体を良くすることが目的ではないので、ほどほどが良いのではないでしょうか。
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