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がんと体の免疫システムの関係

免疫(めんえき)とは、『体内に侵入した異物など体に不必要な異物をやっつけるシステム』のことです。

これは、どんな人にも備わっています。

がん細胞にも関わる免疫

例えば風邪を引いた時も、この免疫力を発揮して、風邪というウィルスをやっつけて、体を治しています。

実は、どんな人でも日々、がん細胞が出来たりしています。

なのに、なぜ、がんにならないかというと、人間に備わっている免疫システムが働いて、体にとって不必要な異物である、がん細胞を毎日、必死でやっつけているからです。

1つのガン細胞が体を防御する免疫システムをくぐり抜けて、1cm角くらいに大きくなるまでどの位かかるのか、というとおよそ15〜20年かかると言われています。

免疫の働きとは?

人間の免疫システムは国を守る軍隊とよく似ています。

免疫系システムは、いくつかの役割のことなる細胞で成り立っています。

その中の一つに司令塔となる細胞があり、その司令塔が末端の兵士の免疫細胞に異物への攻撃を指令し、そして体にとって、良くない異物をやっつけるというシステムになっています。

この時に、免疫をただ単に強くしてしまうと、細胞をやっつけ過ぎて、膠原病やリューマチのように自分の体を痛めてしまうという病気になったりします。

免疫細胞のバランスが崩れると、末端の兵士の免疫細胞は、勝手に自分の体の細胞へ攻撃します。

結果、攻撃する必要のない良い細胞までも破壊してしまいします。

膠原病やリウマチなどの免疫系疾患は、免疫が強化されたことによって、バランスが崩れて起こる病気なのですね。

免疫のキーポイントはバランス

免疫というのは、多ければ良いとか、強化されていれば良いのではないのです。

免疫システムのバランスが取れているかどうかが何より重要なのです。

よくサプリメントの宣伝などで『免疫力を上げる・高める方法』などがいかにも良いことように紹介されていますが、免疫は、ただ単に上げるだけでは体にとってになり、難病になる場合もあるのです。

それよりも、司令塔である免疫細胞と、そうでない免疫細胞のバランスが大切です。

正しい指令を下すことのできる司令塔の免疫細胞がおかしいと指令が届かなかった免疫細胞は正しい攻撃ができません。

攻撃してよい細胞かどうかの判断をすることなしに、やみくもに自分の細胞を攻撃してしまうのです。

ですので、免疫力が弱いと思っている方は、果たして免疫が上がれば、健康になれるのか考える必要があります。

免疫のバランスはいろいろなことが重なっている

免疫自体が強いか弱いことよりも、その免疫は必要な病巣に行き着けるように血やリンパの巡りは問題ないでしょうか?

免疫が正常に働くための温かさを持っているでしょうか?

などなど、免疫自体を上げることだけに努力しても、もともと免疫力が強い場合は、免疫を上げるとかえって体に悪い影響が出ます。

免疫(攻撃すること)だけが強くなっても、リウマチのように悪く作用する場合もあるということです。

年齢を重ねると、この免疫システムの指令が、若い頃のように正しく行われなくなるので、がん細胞をやっつけにくくなり、『がんになってしまう確率』が自然と上がります。

若年性の場合は、発ガン性物質が原因だったり、ストレスが多かったり、食事に問題があったりすると、がんへの引き金になりやすいです。

そうならないために、『体の免疫システムのバランスを保つ』ことが、がんへの予防につながりますので、日々の生活の質を上げるように心がけたいものですね。

サプリなどのうたい文句である『免疫強化』などには注意しましょう。

免疫システムのバランスを整えるための具体的なポイント

  • 生活の時間的なリズムを保つ(日々の睡眠の確保や食事のリズムなど)
  • 炎症の繰り返しを避ける(同じところが腫れたり痛んだり、同じところに傷を負うなど)
  • お酒を飲みすぎる(肝臓に負担がかかるため)
  • 病院の薬を長期間、飲み続ける(薬は肝臓で解毒し続けなければならないため)
  • 刺身や生肉など、菌が繁殖しやすい食べ物をしょっちゅう食べない。(炎症が起こるため)
  • 体、全体の健康状態(免疫だけでなく血や水の巡り、冷えなど)を常に意識して生活する。

ご自分の免疫システムがしっかり働いて、日々できている、がん細胞を問題なくやっつけてくれれば、がんという病気になる可能性を遠ざけることができるのです。

がんにならないためには、結局、体全体のバランスが必要なのですね。

是非、参考にしていただければ幸いです。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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