食品添加物に溢れた今を生きるには
この仕事をしていると本当に食べ物が体を作っているってことを実感します。
漢方治療をして、食事にも気をつけてかなり良くなってこられたのに、たった一回だけ普段食べないものを食べただけで、いきなり症状が悪化することがあったりすると食べ物って、体にすごく影響あるんだなと感じます。
こんな私も昔は何にも知らなかったのですが、今はそれなりに食べ物に対しての知識も身についてきました。
だからこそ、今「できるだけ食品添加物は避けましょう!」とか「バランスの良い和食がいいですよ!」ってお伝えできるようになったのだと思っています。
はっきり言って、私はもともと料理も苦手で、子供の頃から肉の脂身が食べれず、豚バラ肉やトンカツ、すきやきや牛丼は私とっては敵のような食べ物でした。
魚もあまり好きな方ではなく、好んで食べるのは淡白な白身の魚でした。
好きなものは乳製品で、ほとんど肉類を食べなかった私は、野菜とチーズや牛乳を使った食べ物ばかりで大きくなったようなものです。
今も昔も変わらず大好きな食べ物と言えば「グラタン」です。
というわけで20代まではほとんど、バランスの良い和食とは縁遠い食生活をしていたわけです。
でも今は自分で料理をするのが楽しくなりました。なぜなら、自分が食べたいと思ったものを自分で作って食べたら美味しいと思えるからです。
今では、豚バラ肉を使った料理だって結構作ります!
子供がなかなか授かれないとわかった頃は、まずはインスタント食品やファーストフードやめました。甘いお菓子やコーヒーは、授乳期を過ぎるまで、できる限り我慢しました。
次に子供が生まれて、子供に離乳食を作らなけらばならなくなった時、安部 司さんの「食品の裏側」という本に出会い、
出汁(だし)は、自分で昆布やカツオ、煮干しからとって子供に食べさせることと、『たんぱく加水分解物』『ブドウ糖果糖液糖』の入ったものは子供には食べさせない。と心に強く誓い、紙に書いていつも見えるところに貼ってがんばりました。今もできるだけ避けるように心掛けています。
お店にもこの本を置かせていただいていますが、皆さん、「こんな本を読むと、食べるものがなくなってしまう・・・」とおっしゃいます。
確かに、そうなってしまうかも知れません。私もこの本を読んでから、コーヒーにフレッシュを入れることができなくなり、好きだった明太子もほとんど買わなくなってしまいました。
でも、絶対に食べてはいけない。のではなく、たまに食べるようにすればいいのです。好きだからという理由で食べすぎなければいいのです。
よく本には、「食べるな!」と完全否定しているものもありますが、そんなのははっきり言って無理です。
真面目な方や几帳面な方、神経質な方は完璧を求めてしまうかもしれませんが、この時代にそれは本当に難しいです。
ある意味、それはただの理想でしかありません。
毎日、すべての食事や間食を手作りでできることが一番だと思いますが、それは、誰でもすぐにできることではありません。
だからといって、「全くしない」と初めから諦めることもないと思います。
少しずつ、できるようになればいいのです。誰でも少しずつなら変えていくことができます。
食品添加物の知識を身につけることを、「何も食べるものがなくなってしまう・・・」と初めから敬遠するのではなく、少しずつ、口に入れる食べ物を変えていくことが1番大切ではないかとと思います。
そうすれば、いつか理想の食生活が手に入るような気がします。
食生活も人生の積み重ねと同じじゃないかと私は思います。より良い食生活を実現するには、毎日少しずつの努力が必要です。我が家も少しずつですが、振り返ると食生活が変化しているように思います。
一番大きく変わったことは、独身の頃も結婚後もインスタント食品を買い置きして常に家にあったのに、今は一切ありません。
前はスーパーの特売日につい買ったりしていましたが、今はインスタント食品が特売になっていても全く気にならなくなりました。いつの間にか自分と関係のない存在になっています。
人それぞれ、生活スタイルや好みも違うのは当たり前のこと。改善しやすいものと、しにくいものってあるはずなので、自分が改善しやすいことから、まず一つ変えていけば、次にもつながっていくはずです。
不思議なことに気持ちも変わってきます。
気持ちが切り替わると元の乱れた食生活には戻らないのです。
今は、飽食を超えて、食べたいものがいつでも食べられるように何だって作ります!って感じで何でも私たちのリクエストに応えてくれる世の中です。
自分のコレが食べたいと思う気持ちを満たすことはある意味簡単ですが、それが体にとって、いいのかどうかはわからないのです。
食べたくても、本当は食べてもいいものかどうかっていうことを確認しなければならない、面倒な時代になってしまいました。
それを判断するために、とっても大切な部分が食品表示です。必ず自分で確認して、少しでも添加物のない食生活を目指したいものですね(*´∇`*)