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水は一日2リットル飲んでいいの?

よくお医者さんや健康雑誌、いろんなメデイア等でダイエット、美容法として『水は一日2L飲むっ!』なんてのが紹介されてることが多いですよね。

日本には四季があり、湿度・気温の変化も多い土地柄です。

ですので、本当なら季節に応じて、水の飲み方にも変化をつけないといけないといけないのです。

なのに毎日、同じ水の量という点に、少し疑問に感じます。

実際にうちにご相談に来られる方でもそれを信じて、「水を一日、2L飲んだ方がいいんですよね。だから水は毎日2L飲んでます。別に喉が渇くわけではないのですが、飲んでいます!」というようなお話を聞くこともよくあります。

なぜ2L飲むと良いと言われているかというと、水分不足だと老廃物がうまく排出されないため、むくみやだるさの原因になり、便秘改善の効果もあるそうです。

また、食品添加物や残留農薬が体に多く残っていると、その分解のためにビタミンやミネラルが過剰に使われることに。

老廃物をすっきりと洗い流すのには、一日2Lの水をこまめに飲むのがよいとのこと。

他のお茶などの飲み物では水の代わりにならないそうです。

ですが、一日2Lを飲むのは多いような気がします。

もし2Lを飲むとなるとトイレに行く回数もかなり多くないといけないですよね。

実は水をどれだけたくさん飲んでも、ちゃんと排出できてれば問題ないのです。

漢方的にも普段摂っている水の量で、特にどこも悪くなく健康であれば、それで体の中の水分量が正常なバランスで機能していることになります。

もし、水を2L飲むことによって今までなかったようなむくみが生じたら、正直そんな習慣はやめた方がいいです。

こういった場合は、水の巡りが悪かったり、腎臓の負担が大きく、うまく水を体の外へ出せなかったり、体に不要な水を残したままになっている可能性があるからです。

むくみやだるさが血液やリンパの流れだけの原因ではなく、腎臓だとしたらかなり危険です。

将来、腎炎や腎盂炎などにつながることもあります。

なぜなら毎日の2Lの水が返って体に負担になっていることもあるからです。

また排出するべき水が体の中に残っていると、アトピーの原因や耳鳴り、めまい、頭痛などを引き起こすこともあります。

水を飲む量は、汗の出る量オシッコの量と比例、比較して調整することが大切です。

特に喉の渇きを感じていないのに、お薬みたいに決まった量を飲むのは、あまり意味がないことかも知れません。

また、夏の暑い日に熱中症を気にして、スポーツドリンクをいつもより多く飲んでしまうといった場合も注意が必要です。

これは、水よりも吸収率がいいので普段から水の代謝が弱い方なんかは急激に体調を崩します。

飲んだとしても、一日500mlくらいの量(ペットボトル1本程)に抑える方が健康のためにはいいと思います。

足りない水分は水やお茶など糖分のないもので。

スポーツドリンクは糖分も多いですので、飲み過ぎてしまうと糖分を分解しようとして余計に体に負担がかかってしまう恐れがあります。

また糖分の摂り過ぎは胃腸にも影響を与えますので、食欲不振になることも。

いつも通りの食事ができず体力を消耗してしまいます。

普段、スポーツドリンクを飲む事がない方や、水分をたくさん摂らないという方は、暑さのために急激に水分を摂りすぎてしまうとむくみが起きたり、体調を崩してしまうことがあるので注意が必要です。

水分は、梅雨の時の飲み方、夏の飲み方、秋の乾燥時の飲み方、冬の飲み方などと季節と体調の変化に合わせたほうがよいです。

年中、一律2リットル!は体に良い飲み方とは言えません。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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