おねしょの悩みも漢方薬で!
おねしょは5、6歳までは特に問題視せずに焦ることはないと思いますが、小学生になっても全くおねしょのなくなる気配がない場合は、少し親としては心配になってきますよね。
これくらいの年齢だと治療が必要かもしれません。
おねしょを改善するポイント
おねしょを治すためのポイントを紹介したいと思います。
- 寝る前の水分を控える。
- 起きる時間、寝る時間などの生活リズムを出来るだけ同じにする。
- 体が冷えている場合は、靴下、腹巻き等で暖かくする工夫を。
- 夜は起こさないこと、ぐっすり眠れる環境を。
普段の食事で、味の濃いものを食べたりすると喉が乾き、水分をたくさんとりたくなってしまいますので、味は薄めにして、外食を控えることも大切です。
また、晩ご飯の後にデザートとして果物を食べるという習慣があれば、午前中もしくは、遅くともおやつの時間までに食べるようにした方がいいでしょう。
果物は水分を多く含みますし、漢方的にみても体を冷やす性質をもっています。
あまり知られていないですが、精神的なことが原因の場合はご両親とのコミュニケーション時間を増やすこともおすすめします。
うちで治療していると割と放ったらかしのご家庭でおねしょが深刻だったりすることが多いからです。
病院のおねしょの治療
これでも、なかなか改善が見られないとなると、お母さんとしては病院で治療しないといけないかも?と思われるでしょう。
腎臓や膀胱などの臓器の問題でうまく排尿できない場合でもおねしょをしますので、その際は病院での治療が必要となります。
昼間もおしっこでのトラブルがあったり、頻尿であるという場合はその可能性があるかもしれません。
じゃあ、特に原因がわからないときの病院での治療薬というと、
❶三環系抗鬱うつ薬
❷副交感神経遮断薬
❸抗利尿ホルモン薬
になります。
❶と❷は、字を見たままです。
うつ病のお薬です。
「えっ、うつのお薬!?」
ちょっとひきますよね。
普通、親としての感覚でいったら、小学生の子にうつ病の薬を飲ませる気にはなりません。
❸は、抗利尿ということですのでおしっこが出ないように止めるお薬です。
効果は一番ということですが、薬を飲むのをやめると再発することが多いお薬です。
旅行や合宿などのお泊りの時だけにスポット的に使うのがいいかと思いますが、やめたら再発するというお薬なら、根本的なおねしょの治療にはならないのではないかと思います。
❶の薬の副作用として、食欲不振、嘔吐、不眠などとなっています。
❷の薬は、口渇、目が乾く、排尿困難などです。
不眠や排尿困難なんていう症状が、お薬を飲んで出た場合は、おねしょトラブルは更に悪化するのではないでしょうか?
漢方薬でのおねしょ治療
漢方薬では、腎臓の弱さか(腎臓異常ではないです)、水及び血の巡りの悪さか、精神的な原因かを分析して、それに合わせて選びます。
漢方薬の体質分析や選んだ漢方薬は、飲む前は推測でしかなく、合っていなければ副作用を起こします。
副作用が起こった場合は、それでダメというわけではなく『体の変化』を観察し、再度、いろいろと考えて違う漢方薬に変更します。
おねしょを根本的に治すのなら、副作用が出たら、また振り出しに戻ってしまうお薬より漢方薬の方が適しているのではないかな。と私は母親のひとりとして思います。
また、おねしょは治療薬だけではなかなかということもあります。
子どもの心の問題である場合もあるので、このケースでは親と子の関わりの問題で、おねしょがひどくなっていることがあります。
これは単純に子供とのコミュニケーションの取り方も治療につながります。
そういったことも漢方を通じてお話できれば、より漢方薬との相乗効果も得られると思います。
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