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卵子凍結は意味がない!?

社会のあり方が大きく変わってきたために、今や女性の生き方も人それぞれ。

でも、人には子供を授かる事ができる年齢というのは、限られています。

特に女性は男性よりも深刻です。

そのため、近年、将来の妊娠に向けて、未婚女性の卵子を凍結する技術も発展してきました。

ですが、卵子凍結したからと言って、子供が授かるかどうかというのは全く別問題ではありますが…

今回、アメリカの企業、フェィスブックとアップルでは、女性社員の卵子凍結を保険適用対象にするというニュースもあり、日本でも働く女性の中では、常識化しつつあるかもしれないですね。

フェイスブックとアップル、卵子凍結に保険適用

卵子凍結は、一見すると、女性の社会進出が当たり前になった現代には、女性にとてもいいことだけのように思われます。

でも、本当にそうでしょうか?

疑問に思うところが、私にはあります。

1)『凍結すれば、いつでも妊娠ができるという安心は得られるのか』

あるクリニックでは、母体の安全の観点から、凍結した卵子での治療は40歳までとされているようです。

卵子を凍結したからと言って、未来永劫、したい時に妊娠できるってわけじゃないのです。

しかし、卵子を凍結すると「安心感」が生じる場合もあるとのこと。

この「安心感」がますます妊娠時期を遅くする結果を招くことにもなりかねない。という現実があるようです。

また、凍結保存は、毎年凍結するかどうかの更新制です。

そうなると、金銭的な負担も毎年かかってくる上に、せっかく凍結した卵子をあきらめるかどうかという決断を毎年しなければなりません。

それは、かなり女性にとってはつらいことではないでしょうか?

一度、子供を授かりたいという思いで、卵子凍結をしたのだから、理想のパートナーがなかなか現れない場合は一体いつまで待ち続けるのか。という問題が出てきてしまいます。

実際に、卵子凍結を行っているクリニックで、事前に凍結した卵子で治療を行った方は1人もいないというお話もあります。

自分の卵子を捨てるのは、自分の子供を捨ててしまうような感情を持ってしまう場合もあるので、身を切られるような思いもあるかもしれません。

捨てるに捨てられないという、精神的リスクを背負いかねないのではないでしょうか。

2)『卵子さえ若ければ、赤ちゃんが授かるのか』

卵子は若い時の元気な卵子かもしれませんが、その卵子を移植するところは、母になる女性の子宮です。

若い時の卵子を使用するというのが目的であるので、実際に治療をする段階では、高齢になっているということです。

そうすると、移植後の着床率や出産までの母体の体力は落ちているという現実は避けれないと思います。

妊娠・出産は、卵子1つだけの問題ではないのです。

もちろん、パートナーの精子も若くて元気かどうかも関係してきます。

母体の健康状態が悪ければ、どれだけ卵子が若く元気であっても、どうしょうもないことだって考えられます。

それを1つのリスクとして、受け入れた上で卵子凍結をされるべきではないかと私は思います。

最近は「結婚は、まだまだ」という若い女性の方が、「これから結婚した時にいつでも妊娠できる状況にしておくために、妊娠しても大丈夫なように身体を整えておきたい。」と希望され、漢方のご相談を受けることが増えてきました。

卵子凍結という選択も1つだとは思いますが、女性の人生設計の中で出来る限り早く妊娠できるように、そのチャンスが訪れた時に前もって、身体だけはいつでも万全に整えておくという考え方もあるのではないでしょうか?

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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